SNSでは私の愚痴が晒されており、ご存じの方も多いでしょうが、先日BAR11の業務用冷凍庫がブローするという事件が起こりました。あ、黒田です。
①氷の表面が常に少し溶けており、丸氷が丸じゃなくなっている
②冷凍庫の底に氷の台地が形成されており、ビーフィーターやボンベイやゴードンと言ったジンのボトルが台地に根付いて取れにくくなっていた
③頂きもののジャイアントコーン・チョコナッツ味が「く」の字型に曲がっており、さらにはハーゲンダッツ ストロベリー味がふにゃふにゃになっていた
④冷凍保存しているオースティンが動きだし庫内が60年代化していた
等の事案で異変を感じ取る事が出来ました。②に至っては①の雪解け水ならぬ氷解け水が底に溜まり、それが凍る事で氷の台地が形成され、そこに置いてあったボトルたちを凍てつかせるという、もはや技ですね。少年漫画の必殺技レベルですね。
業務用冷凍庫には「霜取り運転」というのがあり、温度表示画面に「DF」という何とも防御力の高そうな表示がされるんですが、これが数週間前からやたらと頻繁に表示されていました。当然霜取り運転にすると庫内温度が少し上がってしまうんですが、
「暑いからかな?毎年夏ってこんな感じやったっけ?まぁ、夏やし、そう・・・きっと夏のせいだからこれ。冷凍庫も夏休みとかあるよね普通。」
くらいに思っていました。が、数日経つと冷凍庫の温度がマイナス8度より下がらないという事態に陥りワタクシパニックに陥ったわけです。
フィルターや各種配管、冷却フィンの掃除やらしてみましたがダメ。ガス漏れ?とも思いましたがそこは判らない。「一体何が・・・」とふと冷凍庫を開くとカタカタ音が鳴り始めました。どうやらファンが何かに当たっている様子。そしてネジが数本・・・という事はもうバラすしかありません。という事で庫内の物を昔使っていた冷凍ストッカーに移し中を空にして分解スタート。
そうするとまぁ目に見えないところに霜の塊があるわあるわ。。。もうあるなんてレベルじゃ無い。しかも霜取りの際の溶解水を排出するであろうドレンの部分まで霜で凍って流れなくなっている状態。当然そんな状態じゃ冷凍庫が本来の力を発揮する事なんてできるありません。アイスピックと電気ケトルを駆使して強制霜取り作業を敢行。
冷凍庫が綺麗になりました。あとは綺麗に部品を復旧し、運転させてみて冷えるかテスト。とりあえずマイナス14℃までは下がったのを確認。
ここからはかなり時間がかかるので、とりあえず一晩様子見。
翌日には設定温度のマイナス25℃に達し、無事に直っておりました。
いや、一安心です。氷が溶けるってBARにとっては致命的。固い氷に大満足です。そうそう、氷といえば今月からBAR11の氷がめっちゃ良い氷になったんです。京都から取り寄せた「はんなり氷」、是非ご堪能下さい♪氷の説明はまた次回にでも♪