こんばんは、BAR11黒田です。
昨日はお客様と徒歩について色々と話していたんですが、皆様はどれくらいの時間、距離歩いた事がありますか?
私の過去最高はこちらです。
淀屋橋駅 → 枚方市駅
時は1997年大海賊時代。当時付き合っていた彼女に連れられ大阪のアメ村へ買い物に。
サーマルを買って帰り道、淀屋橋駅から京阪電車に乗ろうとしてふと気づきます。
「あ、お金ない。」
電車賃をあぼーんしてしまった私は、恥ずかしながら彼女に理由を話し電車賃を借りました。恐らくそれが気に入らなかったんでしょう。
と言うか私が思い切り悪いんですが、淀屋橋駅発の電車の中で口論になりまして。イラッとしたワタクシは「ほなこれ返すわ。」と切符を彼女に返し(?)電車から降り、改札を飛び越え徒歩で帰る。という暴挙に出たんですね。
この時点でアホですね。
当時は携帯なんざありませんので当然連絡もつかない。電話で謝って「ごめんよ。」「もう、ばかん。」はい仲直り。なんてのもありません。当時の私には「勢い」しかありませんのでとりあえず「東北の方角に向かえば何とかなる。」と地上に出ました。
時刻は確か15時とか16時頃だったと思います。太陽が西に来つつある時間帯だったので、東北へ向かいます。暫くして川を見つけ「大川」と書いてあったので、
「これを上流に行けば淀川。さらに上流へ行ったらそのうち毎日の犬の散歩コースに出る。」
と意気揚々と歩き始めました。今思えばこの段階で彼女と喧嘩した。って事より「無事に家に戻れるのか?おら、ワクワクすっぞ!」の方が強かった気がします。
可愛いですね僕。
「まぁその日に着かなくても明日帰れば大丈夫やろ。野宿はお手のもん」と呑気に構えていました。ボーイスカウトで得た様々な経験が活かされる時がとうとうやってきた。そうさ、やってきたに違いない!!多分当時の私ならそんな事を考えていたと思います。
しかし、私は大変な事を思い出します。
「あ、今日ってバージンロードの日や。」
懐かしい!って方も多いんじゃないでしょうか?月9ドラマです。
ドラマのために帰巣本能を燃え上がらせるなんて今じゃ考えられませんが、当時はハマッて見てたんですね。このドラマ主題歌が安室ちゃん。タイムリーですね。当時はカラオケに行ったら皆さんよく歌ってましたね。Can you celebrate。しかも何故かドラマのオープニングに黄色い服着た安室ちゃんが登場するんですよ。主役に被るように。
動画はこちら
あ、懐かしっ!
すみません、話が逸れました。
あれ?何でしたっけ?
あ、そうそう、それで21:00までには帰らなアカン!と思って急いで歩いてたんですが、途中で更なる追い打ちが来るんですよ。
「あれ?川、小さくなってるやん。」
↑ こんな感じの川沿いを歩いていました。枚方の淀川の河川敷は ↓ こんな感じ。
かなりイメージが違いますね。まるで某レストランのメニューのようです。
おかしいな?と思いつつ歩き続けるんですが、やはり何かがおかしい。と感じ、「やっぱ京阪電車に沿って帰ろ。」と北に進路変更。遠回りしてしまった気がしてメンタルもかなりやられます。しかし歩きだしたからには止まれません。武田鉄矢が待っています。
何キロ歩いたでしょうか?京阪電車の知ってる駅に辿り着き、そこから電車に乗りま・・・せん。ええ、正確には乗れなかったんです。まぁそんな事は事前に判りきっていたので、何故かそこから「よぉし、これで帰れる!」と線路沿いをノリノリで歩き始めます。
ただ、線路沿い歩けばいいってもんでも無く、歩けない。というか歩いたらアカン所とかも出てくる訳ですよ。そうするとまた進路変更を余儀なくされる訳です。そんなこんなでしょーもない冒険を楽しんでいると遂に見つけました、「枚方」という看板。見つけた場所は恐らく府道13号線だと思うのですが、その道は旧国道一号線。淀川の堤防の道も旧国道1号線。「帰れる。」と改めて確信し、枚方を目指します。googlemapのストリートビューで歩いてもイヤになるくらい長いです。
そのあとは旧一国をひたすら歩く、遠くに見える看板を目指しひたすら歩く。の繰り返し。途中喉が渇いても何も買えないという恐ろしい状況でした。まさに永遠ていう言葉なんて知らなかったよね状態です。4時間くらいかけて漸く自宅に汗だくで辿り着く事が出来ました。
行程はこんな感じ
少し大きくしてみましょう。
京都と大阪のほぼ半分。
琵琶湖や名古屋もいれるとこんな具合です。結構歩きましたね。
21.6km。なかなかの距離です。ちなみにBAR11から品川駅まで21.5km。川越市駅まで21.6kmです。偶然ですがハーフマラソンくらいの距離ですね。マラソンランナーさんってあれを往復するんですか・・・
いや、無理無理。
まぁこの距離をエンジニアブーツで歩き続けるのは本当におススメしません。結構脚がやられます。ずっと舗装路ですしね。
自宅に帰ると喧嘩した彼女から電話あったと親に言われ、喧嘩した事を思い出し、「ほれ、歩いて帰ってやったぞ。おお!?」とドヤ顔で言ってやろうと思って会いに行ったら「心配するからしょーもない事で消えるなぁぁぁ。(このハゲ風)」と思い切り頬をシバかれました。
え?バージンロード?間に合いましたよ!
とりあえず許して貰って彼女と仲良く鑑賞しましたとさ。
♪甘く切ない 若くて幼い 愛情振り返れば 結構可愛いね 俺 ♪
そもそも何でこんな話になったんやっけかな???
あ、ホット柚子カクテル作ったよ?