都営地下鉄三田線のとある駅のトイレでの出来事です。
ずらりと並んだ小便器。男性諸氏ならお解り頂けると思いますが、BNK前に立つと荷物置くところありますよね。
私の2bnk横です。おっちゃんが用を足しています。荷物置きにカバンを置いて、、、
特に気に留める事もなく自分が用を足していると、
「えらぎ9U-49JWRGO@JGおpじぇrg99–45Y9Iwr8gw40@ごk42g]783gh`WR=I^0!!!」
そのおっちゃんが声にならない悲鳴をあげました。
ええ、おっちゃんのカバンが落下したんです。おっちゃんの胸のあたりで一旦落下を止めるカバン。おっちゃんも必死に前に出て胸でカバンを抑えようとしますが、長くはもちません。
「大丈夫かおっちゃん!!」
と男の連帯感を発揮して助けに行く間も無く、カバンはニュートンに負け、BNK内に着地。おっちゃんの聖なるウォーターと洗浄水まみれに・・・
「あああああああ!ちっ!あぁぁぁぁ!!」
とおっちゃんの断末魔時々舌打ちがトイレに響き渡ります。
「んだよもぉぉ!!」
トランスフォームを終え、両手がフリーになりキレるおっちゃんを嘲笑うかのように
『じゅごっごぉぉぉぉぉぉぉーーーーー』
と自動洗浄機能が働きBNKが水を流します。
トイレに私とおっちゃんの二人きりだったので少し気まずかったのですが、私にはどうする事も出来ません。
「おっちゃん、すまねぇ・・・」
と断腸の思いでトイレを後にしました。
実は私にも経験があります。さすがに着水には至らなかったのですが、今回と同じように小用中にそれは突如襲って来ました。そう、人間、、、特に男性が一番無防備になる瞬間に奴らはやって来るのです。
「おわっ!」
と声が出るのと同時にまずは頭、というか顔を使ってカバンを壁に押さえつけます。この時に大切なのはバランス感覚です。
「もう一歩前へ」
などと書かれている最近のトイレは一歩前へ出ようもんならこの押さえつける力が弱くなってしまうのです。かと言って遠すぎては力こそ入りますが、BNKと体との距離が開いてしまいます。これはこれで厄介です。襲撃時にかなりの速度で体を前に出さないといけないのでクラッシュのリスクも上がってしまいます。
適度な距離を自ら考え、最適な立ち位置を瞬時に判断出来る能力が求められます。
襲撃時に大切な事は「沈着冷静」パニックに陥ることなく、
・最大の目的である小用を安全に終わらせる
・落下するカバンの垂直方向への入力
・同上の水平方向への入力
・無理にカバンを持ち上げようとしない
etc.etc…
このように上下前後左右の力の掛け方のバランスが非常に大切になってくるんです。まるでレーシングカーのセットアップのようです。
コース(便器及び荷物置きの形状)の把握、最適なライン(小用時に描く放物線)のトレース、タイヤのグリップ(靴と床、カバンと頭部と壁面の摩擦係数、時間経過・熱による摩擦力の変化)様々な要素を元に最適な小用完了(ゴール)を目指す。
そう、、、トイレ洗浄・・・じゃなくてトイレは戦場なのです。
あのおっちゃんの惨状、明日は我が身。今日も気を引き締めて一日を過ごしたいと思います。
リュック最強w