先日原宿ってとこに行ったんです。髪切りに・・・
出た改札が竹下口だったので、そのまま竹下通りを歩いてみました。観光客の方々と若者が非常に多い。おぢさんは疲れましたw
予約の時間まで30分ほどあったので通りすがりで開店してる店に入ってみました。
「店内とテラス席どちらになさいますか?」
と聞いてきたスタッフのおねえさんの爽やかな笑顔に思わず
「テラス席で・・・」
と返答してしまい、ちょっと「しまった」と思いつつも行き交う人々の視線に晒されてみるのも、「修行だ。」と自分に言い聞かせながら、ヘルスィ―にフレンチトーストとフルーツ何とかってものとコーヒーを頼んでみました。別に「意識高い系」を演じた訳でも、「SNS映え」でも、「一日に必要なビタミンが摂れます。」的な内容に魅かれたんじゃないもんね。
で、後から増殖し続ける店の前の行列を見て気付いたんです。
「ん?ここ、人気店やん。」
と。。。メニューを見ると
って書いてました。ハワイでめっちゃ混んでた店やないか・・・パンケーキの上に生クリームの富士山乗ってる店ですね。原宿近辺にありそうな店だとは思っていましたが、まさかこことは・・・
店内を見渡すと国内外からの観光客の方々や女性しかいない・・・入店待ちの行列の人たちも例外ではありません。
よくわからないファッション、ヅラですか?的な髪型、何かのユニフォームですか?と聞きたくなるペアルック(死語)、判断のつきにくい性別の方々・・・スーツ姿のおっさんは明らかに場違いです。何だか非常に申し訳ない気持ちになりました。別に悪い事してないんですが、「早く食べて出なければ・・・」みたいな気持ちに駆られるんですね。幸い摂食速度には定評があるのでちょっとした安心感がありました。「もう腹を括って食べるしかあるまい。」と出されたコーヒーを飲みながら待っているといよいよ出てきました。
女子力の高さをアッピールするにはかなりの強力アイテムです。「これでスタイルキープ!」的な事を売れっ子モデルがなんとかグラムに投稿するだけで更にお店は混み、果物が売れ、フレンチトーストを自炊する人が増える事でしょう。まぁ、私にはそんな事関係ないので
「さぁ、漸く来たか。パッと食べてパッと出よう。」
と意気込み身を乗り出します。プレートにはフレンチトースト。そしてバナナ、イチゴ、キウイ、パイナップル、マンゴー、ブルーベリーたくさんのフルーツが乗っている。さぁ、いただこう。ビタミン大量摂取だぜ!大切なシロップもきちんとついている。いざ、、、いざ、、、いざ、、、
ナイフとフォークがありません。
食べられへんやんけおいっ!とツッコミを入れたいのですが、こんな意味不明な街でスーツのおっさんがキレる訳にはいきません。アウェイは怖いんです。ここはスマートにスタッフの方に
「すみません、ナイフとフォーク下さい。」
と言えばいいのです。そう、普通に言えば、、、
何故でしょう??こーゆー時だけ店員さんが近くに来ないんですよね。テラス席この野郎!!っとツッコミそうになった時に一つの考えが頭を過りました。
「いや、ちょっと待つんだ。あえて出されていないとも考えられる。もしかしたらこのままどうにか食べるのがデフォルトなのかも知れない。ナイフやフォーク何ぞ使わなくても出されたものを平らげるのがこの店の食べ方なのかも知れない。このシュガーパウダーがたくさん降りかかったフレンチトーストにどっさりフルーツを乗せ、そうだ、まずはイチゴとバナナがいいだろう。そして甘いシロップを上からたんまりかけ、滴り落ちるシロップで服を汚さないように細心の注意を払いながら直接口に入れれば食べられない事は無いだろう。ふふふ、この岸部露伴に不可能はな・・・」
と周りの席を見てみるとフツーにナイフ&フォークで召し上がっていらっしゃいます。
「フツーに食べてるやんけっ!」
と自分にツッコミそうになりますがもっと大変な事に気づきます。行列の方々からしたら二人掛けの席を一人で占領してるおっさんにはただでさえ早く出て行ってもらいたい筈。ところが今の私を客観的に見たらどうだろう??自分が並んで待たされている身ならどう思うだろう?
フレンチトーストを目の前にして食べずに写真だけ撮って、何故かもじもじしてる変なおっさん。
「早よ食べーや!」と言いたくなる人です。
ええ、急いで食べましたよ。ナイフとフォーク貰ってさっさと食べましたよ。結構美味しいんですよ。甘酸っぱいんですよ。シロップとシュガパウの甘味が果物の酸味と合わさり絶妙なコントラストを生んでおり、大変美味しくいただきました。エッグスンシングスさん、御馳走様でした。
あ、BAR11はお一人様のお客様が多いので一人のみには最適です。今夜もご来店お待ちしております。